労働、社会問題

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zoom RSS これからの若者は職場を見つけられるか? その1

<<   作成日時 : 2005/04/17 10:27   >>

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若者の雇用の問題を日経新聞が、経済教室で3回連続で取り上げています。
かなり関心を読んでいるようで、労務屋@保守親父さんも3日連続で取り上げ、コメントも多いようです。
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050415

少し、考えてみました。

まず、若者の数を総務省統計局の人口推計で調べてみます。http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm

30歳から34歳は、984万人。1歳平均は197万人。
25歳から29歳は、874万人。1歳平均は175万人。
20歳から24歳は、771万人。1歳平均は154万人。

1歳平均で考えると、5年ごとに20万人ずつ減っています。

これは、次のグループでも同じです。

15歳から19歳は、674万人、1歳平均は135万人。大体、20万人減っています。

次のグループからは、この減り方は少し緩やかになります。
10歳から14歳は、606万人。1歳平均は121万人。14万人減少。
5歳から9歳は、593万人。1歳平均は119万人。2万人減少。
0歳から4歳は、573万人。1歳平均は115万人。4万人減少。

これから世に出る人にはどれぐらいの職を用意する必要があるのでしょう。必要な数は、徐々に減ります。現在の10歳から19歳まで何とかできると、人口が現在の30から34歳の6割に減りますから、かなり楽になります。ここ10年何とかすればいいわけです。

人口は分かっていますから、この人口のうち、どれぐらいの割合で働こうとするかが分かれば、働く口がどれぐらい必要かが分かります。

今の25歳から29歳の若者を基準に考えてみましょう。なぜかというと、いくつか理由があります。
まず、ほとんど全員が学校を卒業して、働き始めている。
次に、これから社会にでてくる若者に一番近いグループです。

なお、このグループは働こうとする割合が一番高いグループです。この一番大きな原因は、女性があまり結婚していないので、働いていることです。このグループを基準にして必要数を考えておけば、多すぎることはあっても、少なすぎることはないでしょう。

おなじみの総務省の労働力調査、16年平均で見ると、25歳から29歳の状況はこんな風になっています。こんな風になっています。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/2004n/ft/zuhyou/200200.xls

人口 884万人。
一般常雇 578万人。
臨時雇    66万人。
日雇      10万人。
完全失業者  48万人。
家事      100万人。

「臨時」、「日雇」の中にはそれを好んでいる人もいるでしょうが、本当は「一般常雇」を望んでいる人も多いでしょう。半分が「一般常雇」を望んでいると仮定します。完全失業者の中には、「臨時」、「日雇」希望者もいるでしょうが、堅めにとって、全員が「一般常雇」を望んでいるとします。家事は、よく分かりません。とりあえず、働くとしても「臨時」になると見ておきます。

すると、こんな計算になります。
一般常雇 578万人+臨時 66万人×0.5+日雇 10万人×0.5+完全失業者 48万人
=664万人

これは人口884万人の75%です。人口4人に3人分の仕事を用意すればいいわけです。

15歳から19歳は、1歳平均は135万人。ですから、その75%は、101万人分必要です。
10歳から14歳は、1歳平均は121万人。91万人分必要。
5歳から9歳は、1歳平均は119万人。89万人分必要。
0歳から4歳は、1歳平均は115万人。86万人分必要。

これが、それなりの仕事を確保すべき数です。

実は、現在の25歳から34歳の完全失業者は、87万万人いて、完全失業率は5.7%です。では「一般常雇」は、と言うと1,175万人です。1歳あたり118万人です。

この年代並の一般常用雇用を用意できれば、19歳以下は楽々と就職できるのです。第二次ベビーブームの時期に生まれ、大勢の仲間と競争しなければならず、しかも第一次ベビーブームの世代とは違い、若い時期をバブル崩壊後の長期不況の中で過ごしている彼らは、運が悪いとしかいい余婦がありません。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。私も将来の若年雇用については過度に悲観する必要はないと思います。まあ、空洞化がどの程度進むかとか、外国人の受け入れがどうなるかなど、不確実な要因は多々ありますが・・・。「経済教室」も、どれも「経済低迷と採用抑制の長期化でかなりの年齢になってしまった若年無業・不安定雇用」を問題視しているようです。もちろん、雇用情勢が改善して売り手市場になっても、一定程度は適応しにくい若者は出るでしょうし、その比率が高まる危険性はあるわけですが。
労務屋@保守おやじ
2005/04/18 16:39
 「テーマレーダー」でこのブログを見つけました。
 私はこのブログのいくつかの記事を眺めまして、とても不満に思ったのはこの若年失業者問題を取り上げたものです。私が考えたところでは、仕事の絶対数は減り続けているし、今後も減ることはあれ、増えることはあり得ないと確信しております。
 理由の一つは、あらゆるテクノロジーの進化は人間の仕事を減らすことに「貢献」していること。テクノロジーを正当に習得すれば仕事の数を減らすことができるからです。
 もう一つは、実力主義の世の中で、組織の中で無能な人間が管理職として存在することを許されなくなったこと。そして有能な人間とは、仕事の数、すなわち組織の構成員数を減らすことができる人間のことをいうことです。
 コメントの字数制限で、十分に不安材料を説明していませんが、反論を期待しています。
風の祈り
2005/05/05 04:59
風の祈りさん、コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、十分な説明ではないので、よく理解できません。
一応、お答えしておくと、テクノロジーはずっと進歩し続け的ましたが、その直接的な効果はともかく、仕事もやはり増え続けています。有能な人間のいた組織が必ず、人員をへらし続けているとも言えないと思います。有能な人間のリードにより生産が拡大し、組織も拡大したという例は多いと思います。
短いコメントで論じるには大きすぎるテーマのようです。せっかくのアイディアですから、ご自身でブログを作られ、十分議論を展開されてはいかがでしょうか。
平家
2005/05/05 10:22
フリーターとニートの経済学的な議論、たいへん感心して読ませていただきました。わたしも少々触発されて考えてみました。わたしが教えている大学の講義の2回ほどを使って議論しています。よろしかったらご覧下さい。ここのブログも宣伝しておきました。
URLは、http://www.tiesnet.jp/ のOpenTIESに登録して、e-ラーニング経済学(ランキング2位にあります)の第12週、13週に「フリーターの経済学」というテーマがあります。その中に、授業のビデオクリップが各回の中の右下のArchiveにありますので、それをクリックしてください。
反論、コメント、いただけたら幸いです。

中嶋拝
千寿ちゃんのパパ
2005/07/20 10:42
中島様
コメントありがとうございます。授業を見せていただきます。
平家
2005/07/21 07:23
前期の講義で何回か「フリーターの経済学」風の話を学生達にしました。後期が始まってもやはり気になって、生涯賃金の話や養育費・教育費の話にひっかけては学生達に「フリーター批判」をしています。ただ、どうしても「親父の説教」になりがちで、学生達に本当にインパクトがあるかどうかわからないのが実情です。そこでお願いなのですが、もしよろしかったらネット経由でわたしの講義の時間に「俺はニートだ!」のお話をして頂けないでしょうか?ライブシステムを持っていますので、そちらにウェブカメラ(顔を見せるのがイヤなら不要です)とヘッドフォンセットさえあればお話しして頂けます。講義の時間帯は金曜日の10時40分からですので、小一時間ほどになります。ご勘案ください。
中嶋航一拝
千寿ちゃんのパパ
2005/10/01 18:36
お誘いありがとうございます。
「俺はニートだ」は、「風の祈り」さんの書かれたものですし、「風の祈り」さんは自らもニートでいらしゃるようですので、学生さんにはインパクトがあると思います。「風の祈り」さんに依頼された方がいいのではないでしょうか。
平家
2005/10/03 20:39
平家さま
了解しました。風の便りさんにお願いしてみます。
もし、今の大学生達に何か伝えたいことががありましたら連絡ください。
メアド koichi@tezukayama-u.ac.jp 
千寿ちゃんのパパ
2005/10/13 14:59

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