労働、社会問題

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zoom RSS パートタイム労働者のフルタイム化

<<   作成日時 : 2006/02/14 22:33   >>

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パートタイム労働者の賃金 その6」についてrascalさんからコメントをいただきました。その中で若年者の側からのパートタイムの問題提起については、未だ完全には考えがまとまっていませんが、少しデータに基づいて。

厚生労働省の雇用動向調査の17年上半期結果です。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/05-1/gaiyou.html
6表を少し加工してみると面白いことが分かります。前職がパートタイム労働者であって、転職に成功した労働者に限ってみると、こうなっています。

<caption align="center">前職がパートタイム労働者であった者の転職(%)</caption>
転職後の雇用形態女性男性
一般(フルタイム)労働者2439
パートタイム労働者7661


このデータでは、若年者に限っていませんので、男女差が大きくなっています。主婦などの場合、最初からパートタイムを希望する方がいますので。

また、パートタイムのまま転職しない人も大勢います。

しかし、パートタイム労働からフルタイム労働への移行が不可能というわけではないのです。もちろんこのフルタイム労働は正社員とは限りません。しかし、フルタイムであれば年金、医療、雇用保険では正社員と同様に扱われます(企業がインチキをしなければです)。ある程度の所得とセイフティーネットの確保ができます。

このようなフルタイムへの移行を進めることが若年不安定就労対策の第一歩です。パートタイム労働者である限り時間あたり賃金を高くしても所得という点ではそれほど大きなものになりません。労働時間が6割なら所得は6割です。また、社会保険の目からも落ちてしまいます。パートタイム労働対策、特に均衡待遇で改善するのは無理でしょう。

注 この統計をもっと詳しくお知りになりたい方は、
労働・社会統計の入り口」をご利用下さい。


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[経済・社会]「パートタイム労働者の賃金」(労働、社会問題)へのコメント
(追記)思いの外、議論が拡張しつつあるので整理します。 「パートタイム労働者の賃金 その1」(労働、社会問題):平家さんによる最初のエントリー。その後、シーラカンスさん、労務屋さん、fhvbwxさんが議論に参加。 「パートタイム労働者の賃金 その4」(労働、社会問題):rascal参加。その後、hamachan先生が議論に参加。 「パートタイム労働者の賃金 その6」(労働、社会問題):rascal2度目の参加。 「パートタイム労働者のフルタイム化」(労働、社会問題):最新時点の平家さんのエントリ... ...続きを見る
ラスカルの備忘録
2006/02/16 00:17
[経済・社会]「パートタイム労働者の賃金」(労働、社会問題)での議論に関する備忘録的整理
問題の全景を充分に把握していない可能性は留保しつつ、取りあえずまとめてみる。「若年問題を経路」として問題提起すべき、とした意図は、中高年化しつつある「フリーター」には、階層化の傾向がみられることが背景にある。それと、以前のエントリーで触れたように、近年の景気回復局面の中においても、正規従業員は相変わらず減少し続けている。ただし、景気回復による恩恵は、新規学卒市場には徐々に現れ始めており、就職率は上昇している。 企業が将来の不確実性を意識し、正規従業員の採用に消極的になっていることの背景には、製品... ...続きを見る
ラスカルの備忘録
2006/02/18 01:44

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
読んでますw。ご返答いただきありがとうございます。ご紹介いただいたデータの分母は、前職パートの転職者であり、現に非正規で働く者が、どの程度、正規に移行できるのかという見方をすると、また違った議論になるんだと思いますが、非正規から正規へ移行するルートを確保するというのも、確かに一つの方策ですね。また、hamachan先生の能力評価システムを通じた漸進的改革、という考え方も、(漸進的改革であるとともに、)それを補強する基盤にも成りうるように思いました。賃金制度の抜本的改革は、確かに弊害が大きいと思います。(「キャリア権」については、まだよくわかっていないので、労務屋さんのメルマガ等で少し勉強してみます。)いろいろ参考になりました。
rascal
2006/02/16 00:14

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