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zoom RSS 設備投資の動き(法人企業統計)

<<   作成日時 : 2007/09/25 23:21   >>

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法人企業統計で、平成19年4−6月期の投資が前年同月を4.9%下回りました(http://www.mof.go.jp/ssc/h19.4-6.pdf)。大騒ぎでした。

これは、統計の歪み、具体的には小企業のサンプルの入れ替えが妙な結果をもたらしたのではないかと疑われています。

これを少し検証してみました。

まず、資本と投資の変化について考えてみます。

投資はしばしば大きな変動をします。今、資本が1,000、通常なら投資が100であるとします。投資が50に減ったり150になったりしてもおかしくはありません。このとき資本はどうなるかというと、1,100であるべきところが1,050になったり1,150になったりします。

投資が50と150では3倍の差があります。でも、資本を見ると1,050か、1,150かですからせいぜい1.1倍にしかなりません。資本はそんなに変化しないのです。

また、よほどのことがない限り資本が減ることはありません。では、今回はどういう結果になっているでしょうか?こうです。

設備投資と資本(億円)
投資資本投資率(%)
18年T122,2687,178,9221.70
18年U140,7577,376,9671.91
18年V141,1527,545,8191.87
18年W177,2877,602,3722.33
19年T116,2847,037,9331.65



一見して分かるように、投資も減っていますが、資本が大きく変化し、シカも減っています。これから見れば、サンプルの変更の時に資本の少ない企業が大量に選ばれ可能性は極めて高いでしょう。

資本が少なければ、投資も少ないのが普通です。資本に対する投資の割合を見ると、18年4−6月期は1.70%、19年4−6月期は1.65%ですから投資が減ったのは資本が小さいせいだと考えていいでしょう。

であれば、実際の投資の水準はこの統計から考えられるほど大幅に減少したのではないだろうと思われます。場合よれば増加していたかもしれません。

サンプルをもっと大きくしておけばこういうことが起こる可能性は低くなります(なくなりはしませんが)。

まぁ、これでGDPも決まってしまうのですから、統計作成に掛けるあんまり費用をケチり過ぎない方がいいと思います。経済対策で使う金とは、それこそ桁が違うわずかな額なのですから。

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2007年7−9月期GDP その1
7−9月期のGDPが発表されました(http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe073/pointj.pdf)。前期比実質成長率は、1−3月の0.7%のプラス成長が4−6月には−0.4%とマイナス成長になっていました。これが0.6%とプラス成長に転じたので、明るくとらえられているようです。特に、1−3月、4−6月と連続して減少していた「民間企業設備」が、プラスになったことが評価されているようです。「民間企業設備」の寄与度は0.3ポイントと今回の成長の半分を占めてい... ...続きを見る
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2007/11/15 23:07

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