労働、社会問題

アクセスカウンタ

zoom RSS 毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その2

<<   作成日時 : 2014/08/22 16:35   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 0

今回は、所得環境は悪いということを説明しようと考えています。

雇用の動きを見ると、「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その1」で示した常用労働者の動きを再度書いておきます。常用雇用全体では1.5%増加で、一般労働者は1.0%増加、パートタイム労働者は2.8%増加です。

常用雇用の増加率(%)
規模全体フルタイムパートタイム
4月1.4
0.63.3
5月1.40.73.1
6月1.51.02.8


これに対して名目賃金の動きです。現金給与総額はフルタイム、パートタイムともに増えています。

名目賃金の増加率(%)
規模全体フルタイムパートタイム
4月0.71.20.9
5月0.61.00.8
6月1.01.50.7


フルタイム労働者の雇用が増えている中での賃金の増加ですから、それほど悪いものでないことは前月と同様です。ただ、パートタイム労働者の1時間当たり所定内給与の増加率は0.8%と前月の1.4%から低下しています。

ついでですが、パートタイム労働者の総実労働時間の減り方が減っています。

では、名目でみた雇用者所得はどうなっているか、試算してみると次のようになります。やはり近似計算です。

雇用者所得の増加率(%)
規模全体フルタイムパートタイム
4月2.11.84.2
5月2.01.73.9
6月2.52.53.5


名目で見れば雇用者所得の増加率は高まってきています。6月は特殊要因がありますが。そう悪い数字ではありません。名目ならば。

問題は消費者物価総合で3.3%、持ち家の帰属家賃を除く総合ではなんと4.4%も上昇していることです。賃金はもちろん、雇用者所得も実質でみればマイナスです。

現在の数字を見る限り、消費税の引き上げ率3%はいささか過大であったような気がします。1%づつ上げていくといった慎重な態度のほうがよかったでしょう。

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年5月確報) その2」で書いた

まだ、雇用の拡大も賃金の上昇も、消費税の引き上げ3%を消化できる段階には入っていません。人手不足の声に惑わされることなく、労働市場のさらなるタイト化を進めるべきです。さもないと、消費の減少から不況に突入しかねません。

雇用が2.5%拡大し、賃金が1.2%上がって、ようやく実質での雇用者所得は維持できます。まだまだ、雇用の拡大も賃金の上昇も不足しています。カギを握っているのはフルタイム労働者数の拡大です。


という意見に変わりはありません。

フルタイム労働者の雇用が増えているのが救いです。

人気blogランキングでは「社会科学」の10位でした。今日も↓クリックをお願いします。
人気blogランキング

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その2
今回は、所得環境は悪いということを説明しようと考えています。 ...続きを見る
労働、社会問題
2014/08/22 16:35

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2014年6月確報) その2 労働、社会問題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる