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<<   作成日時 : 2015/05/18 15:04   >>

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子育て支援」の続きです。

普通の方は、商品を買うときに、その商品の製造に携わった労働者が幸せであったかどうかまでは気にしないでしょう。商品がちゃんとしたものであれば、それでいい。中には、それを作った労働者の労働条件がいいかどうかを気にする人もいる。フェアトレードの商品を買う方にはそういう人が多いのだろうと思います。経済学の用語を用いれば、効用関数に商品そのものだけが入っているか、それを作った労働者の労働条件まで入っているかの差です。

しかし、ある種の商品についてはそれを売る労働者の生活がごく普通の買い手の効用に影響を与えることがあります。たとえば、高級化粧品、衣類、あるいは宝飾品を買うことを考えてみましょう。接客に出てきた店員が、いつ美容院に行ってカットしてもらったのかわからないようなぼさぼさの髪をしていて、肌は土気色で、目の下には大きな隈があり、唇がひび割れ、爪はボロボロ、背中は曲り、最近クリーニングしたとは思えないよれよれの安物の服を着て、擦り切れた靴を履いていて、私は生活に疲れています、不幸せですと全身で訴えかけてきたら買う気がなくなってしまうでしょう。こういうものの場合、商品だけではなく、夢も買うのですから。多分、このような種類の商品を売る店では、服装や身だしなみを厳しくチェックしているでしょうし、多くの場合にはそれが可能な給料を払っているはずです。そういうものを整えた後、どれだけ残るかは別として。

普通の商品を売る場合でも、店員があまりに疲弊していては、お客さんに敬遠されてしまい、困ります。

お客さんに直接サービスを提供する場合も、ある程度、同じことが言えるでしょう。疲れ切った散髪屋さんとか、客としてはあまりい気持ちはしません。世間話をしたりしない、1,000カットなどであれば別です。一回きりの取引であれば、そうでもないでしょうが。

精神的、肉体的ゆとりがあって初めて良質の対人サービスが提供できる職業というのもあるような気がします。乳幼児を相手にする保育士、幼稚園の先生などはそうなのではないでしょうか。自分の子供を育てているときでも、疲れていれば優しい態度を保つのは無理です。時々、店や駅、道端、公園などで切れてしまっているお母さんを見たことはありませんか?介護士も同じではないかという気がします。

普通言われる感情労働とは概念が違うと思いますが、こういった仕事をうまく進めるためには、何か、組織文化といったものが必要であるのかもしれません。

そして、企業は労働者を効率的に使うことには長けていると思うのですが、企業によりますが、労働者にゆとりを持たせることは苦手であるような気がします。競争の激しいマーケットではなおさらです。サービスの質の中で労働者が優しく子どもに接することは大事だと思いますが、それを経営指標、外部からの監査の指標としてあらわすことは難しいでしょう。本社や行政からうまくチェックするのも難しそうです。

このあたりが、『保育崩壊』で書かれている入札制度、企業参入などに対する違和感につながっているのではないかと思います。

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