労働、社会問題

アクセスカウンタ

zoom RSS 毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年3月確報)

<<   作成日時 : 2015/05/20 12:41   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 0

3月の確報が発表されました。

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年2月確報)」で、「2月の特徴はパートタイム労働者の人数が4.9%と大幅に伸びたことです。これによって賃金や労働時間の平均値が引き下げられていますので、読み方に注意が必要です。」と書いたのですが、3月も4.6%と高い伸びになっています。もう一つの特徴は、1月、2月は常用労働者全体が受け取った賃金の総額が実質でみてほぼ横ばいになっていたのですが、3月は△0.8%になったことです。

雇用の動きを見ると、2014後半より少し良くなっているようです。常用雇用全体では1.9%増加、一般労働者は0.6%と2月に引き続きやや低めの増加ですが、パートタイム労働者は4.6%も増加しています。
常用雇用の増加率(%)
全体フルタイムパートタイム
4月1.4
0.63.3
5月1.40.73.1
6月1.51.02.8
7月1.71.13.0
8月1.71.32.4
9月1.71.12.9
10月1.61.02.8
11月1.61.12.8
1月2.01.13.9
2月2.10.84.9
3月1.90.64.6


総実労働時間は、全体では2.3%増えています。ただ、就業形態別にみると、一般(フルタイム)労働者は2.3%増加しており、これをパートタイムの0.3%減少とパートタイム労働者割合の高まりが打ち消した結果です。所定内労働時間は、全体では1.9%、フルタイムは2.6%、パートタイムは横ばいです。フルタイム労働者の所定外労働時間は1.6%短くなっています。所定内労働時間が増えているのが特徴です。

総実労働時間の増加率(%)
全体フルタイムパートタイム
4月△0.7△0.2△0.4
5月△0.8△0.4△0.8
6月0.51.0△0.1
7月0.71.0△0.2
8月△1.6△1.5△1.9
9月0.50.8△0.2
10月0.51.2△1.4
11月△2.7△2.7△2.0
12月△1.1△0.7△1.7
1月0.00.4△1.0
2月△0.20.5△0.5
3月1.52.3△0.3


常用雇用の増加率と総実労働時間の増加率を足して(近似値になります。)、労働投入を考えます。労働投入は3.4%増加しています。かなり高い伸びです。労働需要が崩れる傾向はうかがえません。

総労働投入の増加率(%)
全体フルタイムパートタイム
4月0.70.42.9
5月0.60.32.3
6月2.02.02.7
7月2.42.12.8
8月0.1△0.20.5
9月2.21.92.7
10月2.12.21.4
11月△1.1△1.6△0.8
12月0.60.51.1
1月2.01.52.9
2月1.91.34.4
3月3.42.94.6


これに対して名目平均賃金の動きです。現金給与総額は、常用労働者全体では0.0%と横ばいにとどまっています。フルタイムは、2月に引き続き0.6%の増加、パートタイムも、0.6%の増加です。全体の増加率が低いのはパートタイム労働者の構成割合の高まりが全体の増加を抑えた結果です。

名目賃金の増加率(%)>
全体フルタイムパートタイム
4月0.71.20.9
5月0.61.00.8
6月1.01.50.7
7月2.43.01.0
8月0.91.30.6
9月0.71.10.5
10月0.20.60.2
11月0.10.7△1.1
12月1.31.8△0.4
1月0.60.90.3
2月0.10.60.8
3月0.00.60.6


所定内給与は、全体では0.2%の増加ですが、フルタイム、パートタイム労働者ともに0.7%の増加となっています。パートタイム労働者の所定内労働時間は0.0%と横ばいですので、1時間当たりに直すと0.7%の上昇です。これまでに比べると上昇率が少し小さくなっています。

名目でみた雇用者所得はどうなっているか、試算してみると(やはり近似計算です。)全体では1.9%の増加です。フルタイム労働者は1.2%の増加ですが、パートタイム労働者は5.2%と高い伸びになっています。

雇用者所得の増加率(%)>
全体フルタイムパートタイム
4月2.11.84.2
5月2.01.73.9
6月2.52.53.5
7月4.14.14.0
8月2.62.61.8
9月2.42.23.4
10月1.81.63.0
11月1.71.81.7
12月3.03.02.4
1月2.62.04.2
2月2.21.45.7
3月1.91.25.2


実質でみると、0.8%の減少です。

毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年1月確報)」で、「2月、3月でで雇用や賃金が崩れた様子はありません。4月以降消費税率引き上げの特殊要因がなくなるので、物価上昇率は低くなり、名目雇用者報酬が今の調子で増加すれば、実質で報酬が増えることになります。消費の拡大が期待できます。」と書きましたが、この考えに変更はありません。


人気blogランキングでは「社会科学」の13位でした。今日も↓クリックをお願いします。
人気blogランキング

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年4月確報)
4月の確報が発表されました。概ね、堅調な動きといっていいと思います。「毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年3月確報)」で、「(パートタイム労働者の人数が)3月も4.6%と高い伸びになっています。もう一つの特徴は、1月、2月は常用労働者全体が受け取った賃金の総額が実質でみてほぼ横ばいになっていたのですが、3月は△0.8%になったことです。」と書きましたが、4月はパートタイム労働者の人数の増加率が3.8%に下がりました。また、労働者一人当たり平均実質賃金は0.1%減少したものの、労働者... ...続きを見る
労働、社会問題
2015/06/18 11:58

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
毎月勤労統計でみる労働経済の動き(2015年3月確報) 労働、社会問題/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる