テーマ:格差

「政治思想の対立軸を考える。」再考その1

参議院選挙後、「政治思想の対立軸を考える。その1」で書いた問題について、時々考えています。もう少し、理論的に考えてみたい。 政治思想の一番基礎にあるのは、人間観でしょう。2番目なのか3番目なのか、順序が付けにくいのですが、社会における資源、資産の配分、所得の分配をどうやって決めるのかという問題と、国家と社会の関係であるような気がし…
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少し、温まり始めた労働市場 その3

「少し、温まり始めた(女性の)労働市場 その2 学卒未就職者」から時間がたってしまいましたが。 フルタイム労働者とパートタイム労働者に分けて、賃金と雇用が前年同月に比べてどうなっているのかを調べてみました。○は増加、上昇、●は減少、低下を表します。-は増減なしです。 フルタイム労働者とパートタイム労働者の雇用と賃金 20…
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少し、温まり始めた(女性の)労働市場 その2 学卒未就職者

「少し、温まり始めた労働市場 その1 パートタイム労働者の賃金率」に続いて、今回は学卒労働市場を取り上げます。 総務省統計局の労働力調査には求人の理由別の失業者というものがあります。この中に学卒未就職というのがあります。学校は出たけれど、就職していなくて、仕事を探している人たちです。 学卒未就職者の数(万人)(年度末)年月総…
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日本の賃金の歴史と展望 その2

「日本の賃金の歴史と展望 その1」の続きです。 労働組合に対する信頼はあるのですが、今、現実に労働組合が取り組めているかどうか、そこに対しては厳しい目が向けれらています。 特に、同じ仕事をしているにもかかわらず、正社員との賃金・労働条件格差が大きいとの不満とともに、違う仕事をしていた場合も労働の価値の評価をめぐって、争いを生…
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日本の賃金の歴史と展望 その1

「連合総研『日本の賃金の歴史と展望』調査報告書」」で、hamachanが、「賃金の歴史をもとにした総論も大変読み応えがあります」と書かれています。 この報告書の総論の読みどころは、「第Ⅱ部 賃金分析の方法」、特に「第1章 私の賃金は高いのか、安いのか(賃金構造について)」と「第2章 賃金要求の作り方」でしょう。 報告書のはじ…
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メンバー交代型二大政党制の悲劇

「三党鼎立ができない条件」で書いたような、思想的に統一されていない二つの政党ができると、「どちらに向かって風が吹いても、与党も野党も明確な政治思想を持つものではなくなったまま、選挙ごとに吹く風のまにまに、政権交代が行われていく」のですが、これは大きな問題を生み出しかねません。 政治思想が統一されていなければ、負けた側の政党の政治家…
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3号被保険者1,000万人割れ

「3号被保険者制度は不公平か?」で、3号被保険者制度が不公平なものなのか度か議論しましたが、3号被保険者は何人いるのでしょうか?厚生労働省年金局が「厚生年金保険・国民年金事業報告」を公表しました。これによると平成23年度末の3号被保険者は、978万人です。初めて、1,000万人を割りました。 3号被保険者の数(万人)(年度末)年度…
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三党鼎立ができない条件

「政治思想は、どこまで力があるのか?」とは別に、理論的にはすっきりとした三党鼎立ができない条件があります。 1 小選挙区制であること 2 各政治勢力にグラディエーションがあり、主流派と非主流派があること 3 選挙のたびに風が吹くこと 4 野党でいるよりも、自分の主張を完全には通せなくても、とりあえず与党にいるほうがいいと政治…
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政治思想は、どこまで力があるのか?

「政治思想の対立軸を考える。その3」砂原先生に頂いたコメントについての感想です。 第一の軸、第二の軸はヨーロッパや、アメリカの政治を考えるうえで重要な軸、理論的にも実際にも、であると思っています。これらの国々に深く根差した軸なのでしょう。これらは日本の政治の理論的な分析にも有用な軸であると思います。しかし、それがどの程度重要なもの…
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政治思想の対立軸を考える。その3

「政治思想の対立軸を考える。その2」で考えたような三党鼎立の状況が発生したとします。 どの政党も議会で単独過半数を取れない場合、連立、あるいは部分連合のような連携が必要になってきます。 どのような連携が可能性が高いかを考えてみます。政治には人間関係や信頼関係がつきもので、政策よりもむしろこちらのほうが連携については重要である可能…
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政治思想の対立軸を考える。その2

「政治思想の対立軸を考える。その1」で考えた三つの政治勢力が、それぞれその思想で統一された有力な政党を持てるかを考えてみました。 日本では結社の自由が権利として保障されていますので、政党を作ることはいつでも可能です。しかし、政治思想に基づいた政策を実現するためには、あるいはそれに反する政策を阻止するためには、国会である程度の議席を…
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政治思想の対立軸を考える。その1

時節柄、現在の日本の政治思想の対立軸を考えてみました。まだ、結論を出せていないのですが、そのプロセスを書いてみたいと思います。ここで政治思想というのは政治に携わるときの基本的な考えといった意味合いです。 なお、「自由民主党は社会民主主義政党か?ちょっと体質が違うかもしれない。」で、現在の政治思想を取り上げたことがありますが、これに…
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非正規労働者と組合 その3

「非正規労働者と組合 その2」の続きです。 もう一つ、組合が加入を認め始めているのは、非正規労働者が増え続けた結果、労働組合の代表がそのまま「労働者の過半数の代表」になれるとは限らなくなっているということでしょう。非正規労働者が過半数を占めるようになれば、たとえ残りの正社員を完全に組織化していたとしても、過半数代表を選ぶ手続きを…
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男女の所得

「女性の結婚、出産と仕事」に続いて、厚生労働省の第8回成年者縦断調査(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen11/index.html) の紹介です。 最後のテーマが、所得です。これが今回の調査の中で最も面白いと,私が感じた部分です。 面白い比較ができるように…
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同一労働同一賃金でも同一価値労働同一賃金でも格差がなくなるわけではない

「同一労働同一賃金 」と「同一価値労働同一賃金」とは、似ているようで微妙に差があります。 同一労働同一賃金はある意味で分かりやすい話です。同じ仕事をしているなら、労働者がどんな人間であれ同じ賃金を支払うべきだということで、日本では男女差別との文脈で語られ、最近では、正規労働者、正社員と非正規労働者の格差の問題の解決策として主張され…
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所得正比例年金+追加年金制度はどうか? その2

「所得正比例年金+追加年金制度はどうか?」で表にした「一人ひとりの年金」の仕組みで、夫婦の年金がどうなるかを考えてみます。 夫婦二人の所得は、どのケースでも同じ200ですが、夫の所得、妻の所得にいろいろな組み合わせがあります。これを比較します。なお、夫婦の所得が同じなので夫婦で払う保険料はどの組み合わせでも同じです。その額は100…
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所得正比例年金+追加年金制度はどうか?

「3号被保険者制度は不公平か?」で、「働いているときの所得の格差を老後の年金格差に持ち込まないようにするためには、第3号被保険者制度が必要なのです。」と書きました。 これは、次の三つの原則を同時に満たすためです。 第一の原則 所得に応じて費用を負担する。第2の原則 個人レベルでの負担に応じた給付と老後の所得格差の是正 …
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パートの主婦も、働いているものの仲間なら

「専業主婦は、働いているものの仲間なんだろうか?」で書いたように、給料をもらって働いていない主婦も働く者の仲間だと考えるかどうかが、判断の分かれるところかもしれないと思っています。 最初から主婦(主夫)という方はあまり多くないでしょう。もし、学校を出てから、2号被保険者として働いていた人なら、仲間と考えやすい様な気がします。さらに…
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専業主婦は、働いているものの仲間なんだろうか?

3号被保険者制度について、さらに考えてみました。 「3号被保険者制度は不公平か?」で書いたように、この制度が必要になるのは、 ●働いていたときの所得格差より、老後の年金の格差を小さくする。 ○二人合わせた所得が同じであった夫婦、つまり、夫婦二人合わせて支払った保険料が同じ 夫婦の年金額は、どの夫婦をとっても同じ。 …
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所得代替率は共稼ぎ世帯のほうが低いのか?

これまでは、よく、「専業主婦の世帯の妻は、保険料を払わなくてもいいのに年金がもらえるから、共稼ぎ世帯は損している。」と言われてきました。そうではないことは、「3号被保険者制度は不公平か?」で説明しました。 「共稼ぎ世帯は損だ。」のニューヴァージョンは、共稼ぎ世帯のほうが現役時代の所得に比べて年金が少ない(所得代替率が低い)から損だ…
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「引退した戦士たちと世代間格差」に思う その2

「「引退した戦士たちと世代間格差」に思う その1」では、カトー氏に対する反対論を書きましたが、カトー氏は、識見のある方で、今回のご意見にも大いに賛成できるところがあります。ただ、ご提案については少し無理があると思われるところがあり、対案を提示したいと感じます。 そこで、今回は、カトー氏に賛成である部分と、ご提案に対する対案の提示を…
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「引退した戦士たちと世代間格差」に思う その1

2009年7月9日の日経新聞、「大機小機」にカトー氏が「引退した戦士たちと世代間格差」という題で年金とデフレについて論じられています。 「本石町日記」さんは、「本日(9日付)の「大機小機」のカトーさんは良かったです。ほぼ100%アグリー。私と年代近いですね。金融政策では立場は違えど、切り込みの鋭さに感服ですが、この年金世代間格差の…
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3号被保険者制度は不公平か?

「実際に支払われている老齢年金はどれぐらいの額なのか?」で、実態の話をしましたが、今回は制度論です。制度の中で最も話題になりやすいのが、第3号被保険者制度でしょう。 厚生年金の第3号被保険者制度は、専業主婦が保険料を払わなくても年金を受け取れる制度です。専業主婦優遇と、共稼ぎ夫婦、特に働いている妻からは「不公平だ」と非常に評判の悪…
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「倫理的なエコノミスト」

ラスカルさんの英語練習「倫理的なエコノミスト」を読んでみました。 改善提案を少し。改悪になっている可能性無きにしも非ずですが。 成長は全てのものであり得るが、唯一のものではない  エコノミストは、長いあいだ、成長に対する生まれながらの支持層であった。もっとも豊かな国でも資源は限られているので、エコノミストの中心的課題は選択[c…
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では、何を基準に解雇者を人選するのを正当と認めるのか?

古い話ですがですが、この前の記事を書いていて、「では、何を基準に解雇するのか?」にhamachanさんから、「こんなコメント」をいただいてていたことを思い出しました。 私が書いた次の部分を引用されてのコメントです。何か、お腹立ちなのかなと思えるのですが。 平家の書いたこと いわゆる正社員の既得権益を否定したとすると、誰を解…
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自由民主党は社会民主主義政党か?ちょっと体質が違うかもしれない。

「自由民主党は社会民主主義政党か?」に、hamachanさんが次のような意見を述べられていますhttp://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-fc7a.html)。 こういう日本とアメリカ(及びイギリス)だけを視野に入れた議論では、ヨーロッパ大陸における大事な政治勢力が…
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自由民主党は社会民主主義政党か?

突然の話題ですが、雪斎さん(http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-994a.html)に刺激されて。 (お詫び 雪斎さんのエントリーへのリンクが間違っていました。申し訳ありません。) 現在の日本には自由や民主主義に反対する人はいないでしょう。いかに100年に一度の危機…
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Acemoglu

「小さな親切、大きなお世話、かな?」でWASSHOIさんに頼まれたAcemoglu、"Human Capital Policies and the Distribution of Income: A Framework for Analysis and Literature Review," (New Zealand Treasury …
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続・非正規社員の雇用・生活保障

「非正規社員の雇用・生活保障」で取り上げた論説を大竹先生が「ご自分のブログ」にアップされました。文章の量の限界もあるのだと思いますが、基本的な点でよく分からないことがあります。 大竹先生は、 「不況という負の経済ショックを誰が負担するか、という問題に私たちは直面している。関連する利害関係者は、企業および株主、正規労働者、非正規労…
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小さな親切、大きなお世話、かな?

ラスカルさんたちが楽しそうに遊んでいる(http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20081230/1230649946#seemore)ので、ちょっかいを少し。 6 不平等を縮小する政策 (中略) 6.2 課税による再分配(再分配課税) 課税による再分配(再分配課税)は、所得不平等を縮小する…
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