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zoom RSS 高齢者はなぜ働くのか? その3

<<   作成日時 : 2005/07/04 21:51   >>

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EE その2」について
の続きです。
高齢者はなぜ働いているのか?男性はなぜ、女性より働いているのか?

ごく普通の答えになります。生計を立てるためです。

まず、客観的なデータから見ていきましょう。高齢者は、どのようにして収入を得ているのでしょう。金利や配当、地代などもあるでしょうが基本的には働いて収入を得るか、あるいは年金でしょう。
では、その状況はどうなっているのでしょう?

<caption>収入の構成(%)  男性</caption>
年齢就業就業+年金年金どちらもなし
55〜59歳87.92.23.68.5
60〜64歳23.045.826.74.4
65〜69歳3.645.848.71.8


<caption>収入の構成(%)  女性</caption>
年齢就業就業+年金年金どちらもなし
55〜59歳59.23.03.634.2
60〜64歳17.724.636.721.1
65〜69歳2.526.067.14.4


ご覧の通り、ほとんどの男性は働いて収入を得るか、年金を受け取るかしています。どちらもないという男性の割合はごくわずかです。生活するためには収入が必要ですから。

では、なぜ、女性にはどちらもないという方の割合が高いのか?答えは次の二つの表を見ていただくと分かります。



<caption>主に配偶者の収入が生活の収入源となっているものの割合(%)</caption>
年齢
55〜59歳4.868.0
60〜64歳4.964.7
65〜69歳4.051.5


<caption>主に自分の収入が生活の収入源となっているものの割合(%)</caption>
年齢
55〜59歳88.323.4
60〜64歳89.125.1
65〜69歳88.633.6


女性の場合には、かなりの方が、配偶者、つまり夫の収入に依存しているのです。最も、夫が働けるのは内助の功のおかげという面もあるでしょう。一方、男性は自分で稼がなくてはなりません。なお、当然配偶者のいない方もこの中に含まれています。

では、夫がいなくなったりするとどうなるか?

<caption>主に子供の収入が生活の収入源となっているものの割合(%)</caption>
年齢
55〜59歳1.53.4
60〜64歳1.85.9
65〜69歳4.810.5


年齢が高くなると子供の収入に頼る方が増えてきます。特に女性に顕著です。

さて、主観的な判断です。働いている方にその理由を聞くとこうなります。
次の表が就業者のうち経済上の理由で働いているものの割合です。<caption>就業者のうち経済上の理由で働いているものの割合(%)</caption>
年齢
55〜59歳91.772.4
60〜64歳71.867.1
65〜69歳60.355.3



では、今後年金の支給開始年齢が引き上げられていくとどうなるのでしょうか。60歳から64歳が問題です。生活するためには収入が必要であり、その収入を働くことか年金に頼っているとき、年金がなくなれば、働くほかありません。

基本的には60歳から64歳の方、特に男性の働く割合は高まっていくものと思われます。

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女性は高齢期にどう備えればいいのか? その1
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2005/07/07 23:01

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
…とすると、女性の、これから高齢者になる人たちの場合はどうなるんでしょう…。夫には先立たれ、しかも、子どももいなかったりしたら、あるいは子どもが頼りにならなかったりしたら、どうなるんですかね?すごいなんだか暗黒の未来を感じたんですけど。
シーラカンス
2005/07/04 22:43
シーラカンスさん、コメントありがとうございます。
難問ですね。一応の答えを書き始めましたので7日の記事をご覧下さい。
平家
2005/07/07 23:04
「高齢者はなぜ働くのか」の問いに対して、「生計を立てるためです」というのは本当でしょうか??
なるほど、「生計を立てるため」に働かざるを得ない高齢者はたくさんおられます。他方で「年金と預金で生計が立つ」高齢者の多数も「生計費」を理由に働いています。その「生計費」とは成人した子供やその子(孫)にやる金品にあてられているのが実態です。
後者が働く理由は各種調査でも出ていますように、「やることがない」からです。70歳を過ぎても、腰が曲がっても働いている人々はたくさんおられます。そして、その賃金で上に述べたように子や孫に金品を与え、事故の家庭における存在感を日々確かめていると言える状況にあると言えます。
前者には社会保障の充実を、後者には(もちろん前者にも)残りの人生を夫婦で楽しめる個人の自覚と自立に向けた啓蒙・文化的環境の整備を図ることが急務ではないでしょうか。
日本の社会分析は人を見ることに非常に弱く、経済的数字や制度論に傾きすぎていると思います。人の行動を「言い訳」的な言葉で分析せず、働いて得た賃金をどのように使っているかについての、支出の実際などの「行動」で分析しておれば、より現実的な「働く理由」が分かりますし、仕事に行くことによってまたは孫にカネをやることによってしか自分の居場所を見いだせない高齢者の姿が見えてくると思います。
金策
2009/08/16 23:36
>金策さん。丁寧なコメントありがとうございます。
ところで、「他方で『年金と預金で生計が立つ』高齢者の多数も『生計費』を理由に働いています。その『生計費』とは成人した子供やその子(孫)にやる金品にあてられているのが実態です。」ということを示している統計というのはあるのでしょうか?
「後者が働く理由は各種調査でも出ていますように、『やることがない』からです。70歳を過ぎても、腰が曲がっても働いている人々はたくさんおられます。そして、その賃金で上に述べたように子や孫に金品を与え、事故の家庭における存在感を日々確かめていると言える状況にあると言えます。」のかもしれませんが、65歳以上70歳未満の就業率が急低下することを考えると、やはり、働くの主に「生計を立てるため」と考えていいのではないかと思います。
高齢者の支出を調査するというのは、非常に面白いご提案だと思います。
平家
2009/08/17 10:30

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高齢者はなぜ働くのか? その3 労働、社会問題/BIGLOBEウェブリブログ
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