「ねんきん特別便」 その3

「ねんきん特別便」 その2」の続編です。

ポケットの中の清掃さんが「ねんきん特別便が来た」で

>家に帰り着くと『ねんきん特別便』が置いてあったのだ。

>早速、年金記録のお知らせを確かめると…
>…ん!?
>国民年金の記録が二つだけ。
>一つは現在進行中の記録。
>一つは学生の時の記録。
>…おっと!厚生年金の記録がないっ!
>確認中の5000万件の記録の一つが私のみたいです。

くるみさんも「私の年金が消えていた」で
>私の分は問題大有りだ。


年金記録から結婚前の職歴が消えていた!


>つまり結婚して初めて国民年金(サラリーマンの妻の第3号被保険者)に加入したことになっているのだ。

>年金手帳を出してみると、ちゃんと初めて勤めた年に厚生年金に加入したことが記録されている。その後、結婚し>て国民年金に加入している記録もある。こちらの手元の記録上ではちゃんとしているのに、コンピューター上、き>ちんと修正されていないのだ。

>もちろんそれを伝えて回答すれば、すぐに照合されて修正してくれると思うけど、なんだか不安だなぁ。

と書かれています。


逆のケースがrengeさん「年金は不確実だが・・・」で書かれている弟さんの場合です。多分。弟さんは憤慨されているようですが、国民年金と厚生年金の二つに入っている方の場合、ねんきん特別便に国民年金か厚生年金かどちらかの記録しか書かれていないことがあります。

なぜこういうことになるのか?実は、意外に単純です。

国民年金の場合には、性、生年月日、姓名、そして住所が、国民年金番号と一緒に記録されています。どこに勤めているか(事業所名)は記録されていません。

一方、厚生年金の場合には、性、生年月日、姓名、そして事業所名が、厚生年金の番号と一緒に記録されています。住所は記録されていませんでした。

この二つを結び付けようとすると、共通しているのは性、生年月日、姓名だけです。

さて、今年50歳になる方、1958年(昭和33年)に生まれた人は、1,653,469人います。これを365日で割ると、4,530人。これが生年月日の同じ人の数です。このうち同姓同名の人がいると、記録からだけでは同じ人なのか、違うのか分かりません。まして、記録に間違いがあり、3月11日か3月17日か、11月10日なのか11月16日なのかよく分からないとなるとこれだけで2倍です。山本さんか山木さんかよく分からなかったりすると、可能性のある人数がどんどん増えていきます。

国民年金に加入していたときと、厚生年金に加入していたときで姓が変わっているとさらに大変です。記録で一致するのは、性、生年月日、名だけです。名だけですと良子さんが何人もいます。

こうなるとお手上げです。どの記録とどの記録を結び付けていいか、記録を見ただけでは、社会保険庁には分かりません。

年金手帳に二つの番号が書いてあるじゃないかと思われるかもしれませんが、手帳を持っているのは、本人だけ。社会保険庁は持っていません。

できるのに結び付けないのではなく、できないのです。どの記録とどの記録を結び付けていいか、確実に知っているのは本人です。

ですから、社会保険庁は、本人に確かめ、名乗り出てもらうためにねんきん特別便を送っているのです。もちろん、ねんきん特別便が届く前に、年金手帳を持って社会保険事務所に行き、統合してもかまいません。

くるみさんのように、年金手帳に二つの番号がある場合は、簡単に統合されます。

では、こういう混乱を招かないようにするためにはどうするか?これも答えは簡単で、国民年金と厚生年金で、年金番号を共通にすればいいのです。1997年1月以降は、もう共通になっています。そのときからは、手帳の色がブルーになっています。それ以前にふたつ以上の番号を持っていた方(ほとんどの場合オレンジ色の手帳)の問題を解決しようとしているのです。

(2008年4月6日追記)
社会保険庁も、記録を統合するための努力はしてきたようです。らすからさんが、「ねんきん特別便」で説明されています。これを読むと、やはり、手続きはしっかりしておかなくてはと思いますね。

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